DayTree

2017年アプリ甲子園 ファイナリスト作品



コンセプト

きっかけは日々の生活の中で突如思いついた考えや何かを目にしたり聞いたり読んだりした時に抱いた感情などを記録しておきたいと感じたことであった. ふとした思いや考えを残すには,一般的には小さい紙のノートやスマホのメモアプリを使う. だが紙のノートの場合,常にポケットに入れておくには邪魔くさく,リュックに入れたなら毎回取り出すのが面倒と感じる. スマホのアプリだと手書きよりも手軽さが減り,しっかりとした文章や文脈でなければならないように思えてしまう. そして何よりも,私にはその日々の中で記録する行為が習慣として身につきにくく,結局三日坊主になってしまう事が何度もあった. DayTreeは,このような問題点を踏まえてスマホアプリとしての利便性と手書きのノートのような気軽さを組み合わせたメモアプリである. そして,記録し継続する事自体に楽しさと愛着を生み出すためにアプリ内の森を育てるという斬新な機能を持つ. 毎日記録する事で自分の森が少しづつ成長し,画面内の風景が変わっていくのは記録のモチベーションになり,またその美しさはユーザーだけの癒しの場となり,アプリ自体が居心地のいい空間となる.


制作:プログラミング

for iOS: Swift
メモ機能についてはとても単純な方法で実装しており,配列やUserDefaultsを用いている. エントリー追加時に木が生える森の画面も同じく単純な仕掛けとなっており,木の画像各々にタグを振り分け管理している. カレンダーの機能については[FSCalendar]というライブラリを使用している.


制作:デザイン

design: Adobe Illustrator
DayTreeにおいての一番の魅力とも言えるのがデザインである. 全ては森と木の緑を基調としており,アイコンや各部のボタンなどまで統一感がある. 特にアプリアイコンの木のロゴは,記録することを象徴している万年筆のペン先が木の幹になっており,アプリをよく象徴している. UIデザインの中でも重要なのは森の画面である. 山と木の映る風景は癒しと安らぎをもたらすことを目標にデザインした. 抽象的な表現になりつつも,誰もが感情を寄せ,愛着が湧くようなデザインになっている. この森の画面がアプリ甲子園でも注目を集め,DayTreeが大会内デザイン最高点を勝ち獲った.

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